食品添加物の基本

着色料とは

1. この添加物について、まず知っておきたいこと

着色料は、食品に色をつけるために使われる添加物の分類名です。
見た目を整えたり、色合いを安定させたりする目的で使われています。

これまで特に意識せずに口にしてきた人が多いと思いますが、それはごく自然なことです。
色がついている食品は昔から身近にあり、着色料もその延長線上で使われてきました。

この章では、着色料を「何者か」として整理することにとどめます。

2. どんな目的で使われているのか

着色料は、食品の色を分かりやすくしたり、見た目のばらつきを整えたりするために使われます。
原材料の色は、季節や加工方法によって変わることがあります。

着色料を使うことで、見た目を一定に保つことができます。
また、色があることで味や種類を判別しやすくなります。

食べる側がイメージしやすくなるという側面もあります。
味や栄養を直接変えるものではなく、「見た目を整える役割」が中心です。

3. どんな食べ物に使われているのか

着色料は、お菓子、清涼飲料水、アイス類、練り製品、漬物など、さまざまな食品に使われています。

例えばお菓子では、色があることで味のイメージが伝わりやすくなります。
飲み物では中身が分かりやすくなるため、使われやすいです。

子どもが口にしやすい食品に含まれることもあります。
ただ、毎日必ず食べるものというよりは、たまに楽しむ食品に使われるケースが多いのが特徴です。

4. 公的機関の考え方

着色料については、厚生労働省や食品安全委員会が安全性評価を行っています。
評価の中心は「どれくらいの量を摂取するか」という点です。

由来が天然か合成かでは判断していません。
公的機関は、摂取量による影響を見ながら整理しています。

また、食品にどの着色料が使われているかを知るための表示制度は、消費者庁が所管しています。
表示を通じて、消費者が自分で選べる仕組みが整えられています。

5. 摂取量の目安と考え方

着色料の多くには、ADIと呼ばれる摂取量の目安が設定されています。
ADIは「毎日一生摂取し続けても影響が出にくいと考えられる量」を示したものです。

数値はあくまで判断材料のひとつとして扱います。
子どもは体重が小さい分、量の考え方が異なる点にも触れておく必要があります。

通常の食生活で、特定の着色料だけを大量に摂り続ける状況はあまり多くないとされています。
一方で、同じ種類の食品が続くときは、全体のバランスで考えるのが現実的です。

6. 家庭での向き合い方

着色料は、完全に避ける必要があるものではありません。
気になる場合は、無理のない範囲で選び方を工夫することができます。

同じお菓子や飲み物でも、保存性を重視した設計のものがあります。
一方で、早めに使い切る前提で、シンプルに作られているものもあります。

ここで大事なのは、優劣をつけることではありません。
設計や前提の違いとして整理し、状況に合わせて使い分けることです。

今日は外出先で手軽さを優先するからこちらを選ぶ。
別の日は家で食べる前提だから、別の選択肢にする。

こうした工夫は、「安全性を高めるため」というよりも、自分で選んでいる感覚が持てることに意味があります。
気持ち的に安心できる選択肢として捉えると、続けやすくなります。

実践できない人や、選ばない人を否定する必要はありません。
そのときの家庭の事情に合わせて、無理のない距離感で考えるのが大切です。

7. まとめ

着色料は、食品の見た目を整えるために使われてきた身近な添加物です。
公的機関では、摂取量を基準に安全性が評価され、表示制度も整えられています。

これまで気にせず食べてきたことを否定する必要はありません。
知識として整理したうえで、必要に応じて選べるようになることが大切です。

状況に合わせて向き合い方を決めていく。
それくらいの距離感で考えてみてください。

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