食品添加物の基本

酸化防止剤とは

1. この添加物について、まず知っておきたいこと

酸化防止剤は、食品が空気に触れて変質するのを抑えるために使われる添加物の分類名です。

油のにおいが変わったり、色や味が落ちたりするのを防ぐ役割があります。

これまで特に意識せずに口にしてきた人も多い添加物ですが、それはごく自然なことです。

日常の食品を、安定した状態で届けるための工夫のひとつとして使われてきました。

2. どんな目的で使われているのか

酸化防止剤の主な目的は、食品の品質を保つことです。

空気や光による酸化が進むと、味や風味が落ちやすくなります。

特に油を含む食品では、時間が経つほど変化が起こりやすくなります。

酸化防止剤は、こうした変化をゆるやかにして、製造時の状態に近づける役割を持っています。

3. どんな食べ物に使われているのか

酸化防止剤は、油を使った食品や加工度の高い食品で使われることがあります。

たとえば、スナック菓子や揚げ菓子類では、油の劣化を防ぐために使われやすいです。

冷凍食品や加工肉製品でも、品質を保つ目的で使われることがあります。

子どもが口にしやすいおやつやおかずにも含まれることがあり、毎日ではなく、たまに食べる食品で見かけることが多いです。

4. 公的機関の考え方

酸化防止剤については、厚生労働省や食品安全委員会が安全性の評価を行っています。

評価の基準は、成分の由来ではなく、どのくらいの量を摂るかという点です。

一定の量以内であれば、健康への影響が出にくいと判断されたものが使用されています。

表示については消費者庁が所管しており、原材料表示で確認できる仕組みになっています。

5. 摂取量の目安と考え方

酸化防止剤には、ADIと呼ばれる摂取量の目安が設定されているものがあります。

ADIは、毎日一生摂り続けても影響が出にくいと考えられる量です。

数値はあくまで判断材料のひとつで、日々細かく計算する必要はありません。

子どもは体重差があるため、大人より少ない量を基準に考えられていますが、通常の食生活で大きく超えることは多くありません。

6. 家庭での向き合い方

酸化防止剤を、完全に避ける必要はありません。

気になるときは、同じ食品でも保存性を重視したものと、早めに使い切る前提のものを使い分けるという考え方があります。

今日はストック用だから日持ちするものを選ぶ、という選択もあります。

反対に、すぐ食べきれるときは、シンプルな設計のものを選ぶ人もいます。

どちらが良い悪いではなく、前提の違いによる使い分けです。

自分で選んでいる感覚を持てることが、気持ちの安心につながる場合もあります。

7. まとめ

酸化防止剤は、食品の品質を保つために使われている添加物のひとつです。

公的機関では、摂取量を基準に安全性が評価されています。

これまで気にせず食べてきたことを、否定する必要はありません。

知識として整理したうえで、必要に応じて選び方を考える。

そのくらいの距離感で向き合っていくことが、日常生活では無理のない形です。

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